竹酢液って何でしょうか?
竹酢液は竹炭を焼くときに竹の中の成分が気体となって蒸発し、それを冷やすことによって出来る物です。
以前は竹炭を焼くときの副産物という色合いが強かったのですが、その成分の有用性が着目され、最近では竹酢液を摂るために竹炭を焼くというケースもあります。 煙からとった物ですから、燻臭がします。 この燻臭には心を落ち着かせるアロマ効果があるとされています。
池田さんの石鹸(竹炭石鹸、さくら蜜石鹸、桜石鹸)に使用している竹酢液は岐阜県の白竹の里の物ですが、やはり竹酢液の需要が多くて生産が間に合わない状態だそうです。
よい竹酢液と悪い竹酢液
単純に竹酢液を採取した場合、竹の中のタール分が多く混じってしまいます。 一般的に木炭を焼くときに摂る木酢液より竹酢液はタール分が少なくなります。
また、タール分は竹炭の焼成温度や採取するタイミングによっても含有量が違ってきます。 しかし、どうしても多少のタール分は混入するため、人間の身体に直接用いるためにはこのタール分を除去する必要があります。
その為に、しばらく保存しタール分を分離させる方法や蒸留することによってより良質な竹酢液にします。
質の良い竹酢液 |
タール分が多い竹酢液 |
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上の写真のように質のよい竹酢液は、透明度が高く紅茶のような色をしていますが、タール分が多く混入している物は色が黒っぽく濁っています。また、容器に油分のような物が付いている物はタール分が多く混入している証拠です。
ただ、店頭では質のよくない竹酢液を水で薄めて販売しているケースもあります。 なかなか見分けはつきませんから、表示をよく見て(小さい字で希釈の表示がある場合もあります)、信頼出来るメーカーの物を購入しましょう。 気をつけましょうね。
竹酢液のポリフェノール
竹酢液の成分は主成分は酢酸ですが、他にも2百数十種類の微量成分を含んでおり、これらが総合的に色々な効能をもたらします。
また、その中の成分には強力な抗酸化作用や抗菌作用があることがよく知られています。
どんなことに使えるのでしょうか?
■お風呂に入れる
これは一般的に一番よく行われていることだと思います。
お風呂に入れることによって、とても肌触りのよいお湯になり、竹酢液の有効成分によって肌にも大変よい効果をもたらします。 また、とてもよく暖まります。 わたしもよくやっていますが、お風呂から上がった後の湯冷めもしにくくなりますよ。
お風呂に入れるとかなりの燻臭がします。 はじめはちょっと違和感があるのですが、この臭いも慣れてくると、気分が落ち着きいいものですよ。
このお風呂に入れる方法はアトピー性皮膚炎や乾燥肌の人にはよく喜ばれいます。 その他には、殺菌効果によって水虫治療に用いたりもされているようです。
この殺菌効果ですが、お風呂に竹酢液を入れるようになると不思議と油どろがつかなくなります。
※竹酢液をお風呂に入れた場合、洗濯のすすぎには向きません。
■直接肌につける
肌のスキンケアや水虫の治療に用いる場合は、原液では成分が強すぎるので一般的にはきれいな水で20〜30倍くらいに薄めて用いられます。
スキンケアの方法としては竹酢液をいつも使うスキンケア製品に少し入れて用いる方法があります。
竹酢液をお風呂に入れたりスキンケアに使う場合、必ず品質のよい竹酢液を使用してください。 品質のよくないタール分を多く含んでいる物は使用出来ません。
■花や植木が元気に
植木の土にかけてあげると竹酢液の有効成分によって植木や花が生き生きしてきます。 この場合は多少タール分が入っていても問題ないようです。
■虫除けに
竹酢液は虫除けやにもなります。また、この燻臭のためか、猫もこの竹酢液をつけたところにはよってきません。 ペットボトルをズラ〜ッと並べている方は、お試しを!
■農業にも広く用いられる様になりつつある
最近では土壌改良や減農薬、堆肥作りなどにも有効に使われはじめています。 2百種類以上の成分を含んだ竹酢液ですから、この分野も研究がどんどん進んで、色々な場面で活用されるようになるでしょう。
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